台湾中油株式会社（CPC）は22日、日本の三菱商事株式会社と戦略的提携に向けての意向書を取り交わした。台湾中油は、双方の貿易ネットワークを通して関連の製造技術取得を加速し、台湾の石油化学産業高付加価値化を促進できるよう期待している。
台湾中油は研究開発の領域拡充に向けて三菱商事と協力、アンテナを国内から海外へと伸ばしていく。台湾中油では三菱商事の国際的貿易ネットワークを利用して、石油化学工業における中流、下流の関連製品の発展に必要な原材料や関連の特許技術を取得していく考え。また、双方は国際的なビジネス情報、石油化学製品の発展トレンドなど市場に関する情報面での交流も強化する。
台湾中油では、政府の推進する石油化学産業高付加価値化、グリーン低炭素国家の目標に合わせ、今年、グリーンエネルギー科学技術研究所や新材料試験量産及び認証センターを設立、さらには精製研究所に石油化学製品チームを設けて、同社の石油化学産業高付加価値化に向けての研究開発能力を強化する。また、昨年12月30日には、台湾の産業界、学術界、研究機構を招いて31項目に及ぶ包括提携協力意向書を取り交わしている。