行政院国家科学委員会は6日、全国初の「有機薄膜太陽電池研究測定実験室（Advanced Laboratory of Accommodation and Research for Organic Photo Voltaic、AROPV）」の供用を開始した。国立中央大学（桃園県）内に設置された同実験室は国内の最先端の学術チームが自主技術の開発に取り組み、有機薄膜太陽電池（OPV）に関連する研究の発展と製品化のペースをより加速することが期待される。
同実験室は（1）モジュール測定サービスのオープンプラットフォーム、（2）国際認証に合わせた変換効率測定、（3）材料と製造プロセスの統合研究開発、という3つの主要な役割を担う。また、有機薄膜太陽電池における新型材料や製造プロセス技術の開発のほか、国内の先端材料・製造プロセス技術の統合にも取り組む。
さらに、同実験室は日本の産業技術総合研究所（AIST）の協力のもと、変換効率の認証手続きで技術供与を受け、世界レベルの太陽電池の変換効率の認証設備を供えている。このほか、スイスのローザンヌ連邦工科大学、日本の材料研究機構、神奈川科学技術アカデミー、韓国の漢陽大学、米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校、ペンシルバニア大学といった海外の学術研究機関とも提携パートナー関係を結んでいる。