2024/04/29

Taiwan Today

経済

台北国際自転車見本市、アジア最大規模で開催

2012/03/07
台北国際自転車見本市は、世界三大自転車見本市の一つとなっている。(中央社)

「2012台北国際自転車見本市(TAIPEI CYCLE)」が7日から10日まで、台北世界貿易センター(TWTC)南港国際展示場で開催される。今年は過去最大規模の3,288小間、6,000人以上のバイヤーが訪れ、経済波及効果は50億台湾元(約137億日本円)に達すると見込まれる。今年で25年目となる同展は、自転車産業においてアジア最大の調達プラットフォームとなっていると同時に、世界でも3大見本市の一つで、展示面積は5万8,000平方メートルと、台北国際コンピューター見本市に次ぐ大規模なものとなっている。

今年の同展は、自転車エリア、パーツエリア、周辺商品エリア、軽量電動自転車エリアの4つの専門エリアに分かれて展示が行われる。巨大機械工業(ジャイアント・マニュファクチャリング)や美利達工業(メリダ)、建大工業(KENDA)といった国内大手メーカーのほか、海外からもイタリアのタイヤメーカー、チャレンジ、パーツブランドの4zA(FORZA)などの有名メーカーも出展する。また電動自転車を積極的に展開する独ロバート・ボッシュやオランダのボバイクも出展。

主催者の中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)によると、同展はTWTC展示ホールでの台北国際スポーツ用品見本市(TaiSPO)、台湾国際ウォータースポーツ見本市(DiWas)と同時開催。これらの見本市合わせて8,000人と予測されるバイヤーによる観光収益は、6億~8億台湾元(約16億~22億日本円)を見込む。

会期中の7日には南港国際展示場の402会議室で、経済部技術処と自転車・健康テクノロジー工業研究発展センターによる、国際自転車デザインコンテスト(IBDC)が開催される。51カ国から839作品が出品され、台湾や米国、ドイツ、オランダ、オーストラリア、ニュージーランド、オーストリア、中国大陸、イラン、香港、韓国の各国・地域からの作品が優秀作品として最終審査に残った。今回の出品作品は、利便性と実用性の高さ、シンプルなラインの美しさ、低炭素・省エネといったコンセプトが共通した特色となっているという。

なお、台湾区自転車輸出業同業公会によると、昨年の自転車輸出量は前年比13.68%減の437万6,176台となったが、輸出額は10.65%増の16億6,277万米ドルと安定成長した。単価は同28.19%増の380米ドルとなっている。

また、昨年1月1日の台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(早期の実施・解決項目)による関税引き下げの実施後、中国大陸への自転車輸出量は昨年、前年比178%の3万3,801台、輸出額は同207%増の1,755万666米ドルと急増した。今年1月1日から、関税がさらに引き下げられ、1月の輸出量は前年同月の35倍となる1万416台、輸出額は同18倍近くの472万米ドルとなった。

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