日本の日刊工業新聞社と長野産業人クラブは8日から9日まで、「台湾産業視察の旅」を実施、日本の精密機械メーカー6社と共に桃園県の製造業者、日系企業、及び「新竹サイエンスパーク」を視察する。6社のうち半導体製造装置メーカーの不二越機械工業株式会社がすでに台湾に対する具体的な投資計画を立てている他、金型の設計製作で独自の技術を持つ株式会社富創も、台湾の企業との提携を模索している。
今年、行政院経済建設委員会の主任委員に就任した尹啓銘氏は昨年、行政院の政務委員（無任所大臣に相当）として2度、日本を訪れ、日本企業の台湾訪問を促した。このほど訪台する企業はその成果の一部で、台日産業提携推進事務室と行政院世界ビジネス誘致合同サービスセンターの手配によるもの。同サービスセンターでは、経済部精密機械工業発展推進チームを招き、台湾の精密機械産業について日本側に詳しく紹介する。
経済部では今年、台湾と日本の産業提携を最重要課題の一つと位置付け、台日産業提携推進事務室を設置した。今回、日本からの視察団がやってくることは、台湾と日本の中小企業交流にとって重要なきっかけとなるばかりでなく、双方の産業提携を拡大し、深めることになると期待されている。