米国の著名なメディア企業、マグロウヒル・グループの航空専門誌、「Aviation Week」と国際的な防衛科学技術雑誌、「Defense Technology International」が毎年行っている、「Aerospace & Defense Supplier Innovation Challenge Awards（A&D SIC Awards 航空宇宙防衛発明チャレンジ賞）」が7日（米国東部時間）にワシントンで発表された。中華民国（台湾）の工業技術研究院が経済部技術処科技プロジェクトのサポートの下で開発した、「REDDEX環境保護防火耐燃材料」は、同賞の「その他類」で特等賞を獲得、同研究院の劉仲明副院長がワシントンでの授賞式に出席した。
審査員の一人は、REDDEX環境保護防火耐燃材料の技術はオリジナリティを持つ他、多くの分野に跨り、顧客が新たな価値を生み出すことを可能にすると絶賛して「その他類」特等賞の理由を説明した。
工業技術研究院の開発チームによると、REDDEX環境保護防火耐燃材料は燃えにくく、溶けず、毒性が低い特性を持ち、摂氏1000度の高温の中でもその後ろにある物体を60分間、摂氏300度以下に保って効果的に保護する。
同研究院では、REDDEX環境保護防火耐燃材料はその優れた環境保護防火耐燃技術で2008年には米国の100大科学技術賞、「R&D 100 Awards」も受けており、今回の受賞はこれに続いて航空産業からの評価も得たものと歓迎。
「A&D SIC Awards」は2009年にスタート、航空産業の企業の優秀な技術を選出し、宇宙航空事業の安全性、技術、総合的なサービスの向上を目指すもの。今年は航空機の構造、通信、化学合成物、電子、製造過程、動力/推進力、センサー、革新的サービス、ソフトウェア、およびその他などの13部門でそれぞれ優れた技術を選び出した。工業技術研究院はノミネートされた34の団体のうち、唯一のアジアの団体だった。