2024/04/29

Taiwan Today

経済

深層海水工場が完成、1日に1.2万トン汲み上げへ

2012/03/12
深層海水工場の設備。パイプの径は50センチで単一のものとしては台湾で最大だという。(経済部水利署サイトより)

経済部水利署は11日、台湾で取水管径が最大、取水量も最大の深層海水工場の第1段階の検査が完了したと発表した。毎日、海底700メートルにあり、水温約摂氏7.5度の深層海水を1万2000トン汲み上げることができるという。3月末までには引渡しを受ける予定。

水利署によると、「深層海水低温利用および多目的技術研究開発モデル工場」は、台東県太麻里郷知本渓の河口の南側に建設されている。敷地面積1.7ヘクタールで、総工費は4億4350万台湾元(約12億3560万日本円)。

同工場の取水管は国産のHDPE(高密度ポリエチレン)パイプを採用、管径は50センチで台湾における単一の管径としては最大、取水量も最大のシステムとなる。同工場の運営管理と技術面での研究開発は、正式な引渡し後、経済部技術処が担当し、名称も「台東深層海水イノベーション研究開発センター」と改める。

産業技術面での研究では、同センターが今後、冷凍空調、温室栽培、海藻類の養殖試験、バイオテクノロジー製品などの技術開発を進めることになっている。また、東部地区における深層海水関連の産業パーク設置に協力、地元の特色豊かな産業と政府の研究開発資源を結びつけて、多元的な開発に取り組んでいくという。

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