2024/05/20

Taiwan Today

経済

クラウド技術を世界へ、「台湾クラウドバレー」が誕生

2012/03/14
14日に資訊工業策進会の人員から、公用のクラウド設備について説明を受ける陳冲行政院長(右)。展示センターは台北市内の中華電信大安ビルに設けられる。(中央社)
台湾クラウドコンピューティング産業協会による「台湾クラウドバレー」が14日にスタート。このセレモニーに出席した陳冲行政院長は挨拶の中で、「台湾クラウドバレー」が多元的で様々な領域に発展していくよう願った。 陳冲行政院長は、「クラウドバレーはシリコンバレーに対するもの」との言い方があるが、シリコンバレーの概念にとらわれることはないと指摘、「雲」(クラウド)は多様な変化をするので各方面で発展できるはずだと述べた。 行政院は2010年4月に、クラウド技術で産業の生産力を高めるためにクラウドコンピューティング産業の発展方案を策定、ただちに台湾クラウドコンピューティング産業協会を設立している。同協会は、工業技術研究院、資訊工業策進会、中華電信、台湾電機電子同業組合、中華民国情報ソフトウェア協会が合同で立ち上げた。緯創資通(ウィストロン)、広達電脳(クァンタ・コンピュータ)、英業達(インベンテック)など、台湾におけるクラウド技術をリードするハイテク企業がいずれも会員となっている。 台湾クラウドコンピューティング産業協会では、政府の政策に合わせ、台湾におけるクラウドコンピューティング産業の新興産業としての発展基地を整備するため、モデルとなる「台湾クラウドバレー」を設立したと説明、将来的には「台湾クラウドバレー」が台湾のクラウド産業と世界のビジネスチャンスの間をさらに結びつけると共に、市民がクラウド技術を体験できるモデル拠点となるよう期待した。 「台湾クラウドバレー」は、クラウド技術の総合的な研究開発、テストと認証、展示と体験、並びに業務のマッチングサービスを提供し、海外のバイヤーにとってのワンストップサービス拠点となる。また、クラウド技術の人材をより多く育成することも目標。

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