メタルマスクで高い技術を持つ日本のボンマーク社が台湾に投資、子会社「奔馬電子株式会社」を設立して台中工業エリアに工場を建設した。奔馬電子では15日午前に新工場落成記念式典を行った。
ボンマーク社は1965年創設。エッチングマスク、アディティブマスク、レーザーマスクなどを主なビジネスとし、2002年より台湾の大手ICメーカーが必要とする、フリップチップ基板やCSP基板などに必要なプリントマスクを提供している。
台湾と韓国の市場が必要とするファインピッチのボンディングプリント用メタルマスクはすべて日本からの輸入となっており、今回、ボンマーク社が台湾に投資、工場を設けること(投資金額3500万台湾元:約9957万日本円/職員数24人)は日本の中小企業の台湾向け投資にとって指標となる意義を持つ。
奔馬電子では、将来的には既存のメタルマスク以外に、よりハイレベルのタッチパネル、ソルダーボール、及び半導体パッケージング企業の必要とするメタルマスクを開発していくとしている。同社の研究開発する多層構造マスクは台湾で急速に進化しつつあるプリント技術と合わせて応用できると見られている。