2024/04/28

Taiwan Today

経済

台湾の工業競争力達成度、世界11位

2012/03/15
台湾の工業競争力達成度は世界で11位。(中央社ニュースサイトより)

今年1月に国連工業開発機関(UNIDO)が発表した「2011年工業開発レポート」で、中華民国(台湾)は、2009年の調査対象である118の国・地域のうち、「工業競争力達成度指標(CIP指標)」で世界11位だった。「アジアの四匹のリトルドラゴン」とされる、台湾、シンガポール、香港、韓国の中ではシンガポールと韓国に次ぎ、香港は上回った。

同レポートでは、台湾の製造業の生産は多様化が進み、永続性も高まっているとして、世界の製造業のバリューチェーンと生産ネットワークにおける台湾の役割は日増しに重要になりつつあると指摘した。

台湾のCIP指標を各種の面からを各国と比べた場合は以下の通りとなる。

工業能力:台湾の製造業の1人当たり付加価値は5101米ドル(2000年の為替レートによる)で、日本(7929米ドル)より低いものの、アメリカ(5334米ドル)、ドイツ(5250米ドル)に近く、韓国(4562米ドル)よりも多い。

工業化の密度:台湾の製造業による付加価値がGDPに占める割合は26.19%で、韓国の29.43%には劣るが、日本の20.71%、ドイツの21.72%を上回る。また、中/高技術による生産が製造業の付加価値に占める割合は44.08%で、ドイツや日本よりは低いが、中国大陸と香港は上回る。

世界の製造業による付加価値に対する影響:台湾の製造業の付加価値が世界全体に占める割合は1.68%で、シンガポールの0.45%と香港の0.08%より多い。

製品輸出能力:台湾の製造業の1人当たり輸出は8435米ドルで韓国の7246米ドルを上回る。

世界の製造業の製品貿易に対する影響:世界の製造業の輸出に占める割合は2005年の2.22%から、2.05%へと若干低下した。

輸出の質:輸出全体に製造業が占める割合は96.24%で、シンガポールの96.67%、韓国の96.76%、日本の96.72%とほぼ同じレベル。中/高技術の製品が製造業の輸出全体に占める割合は71.45%で、ドイツの71.33%とほぼ並び、シンガポールの69.29%、香港の70.37%を上回る。

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