2024/05/08

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経済

台北国際コンピュータ見本市、今年は商機280億ドルに

2012/03/23
今年の台北国際コンピュータ見本市は、280億米ドルの商機創出が見込まれている。(中央社)

世界最大級のコンピュータ関連機器見本市、台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX TAIPEI)は今年、6月5日~9日に開催される。今回も台北世界貿易センター(TWTC)の展示ホール1と展示ホール3、南港国際展示場など5会場で盛大に行われ、1,800社が5,400小間(前年比2%増)を使って出展する予定となっている。海外からのバイヤーは3万6,000人、国内から専門家など10万人の来場があると予想される。商機は280億米ドルと、2011年のICT(情報通信技術)産業の輸出額1,136億米ドルの25%に達する見通しだ。

同見本市の今年の4大テーマは、ウルトラブック(超薄型軽量ノートパソコン)、スマートハンドヘルドデバイス、電子読書デバイス、クラウドコンピューティング技術・サービス。スマートハンドヘルドデバイスは、4つの核心技術と次世代基本ソフト(OS)ウィンドウズ8が2つの大きなテーマとなっており、TWIC展示ホール3にスマートハンドヘルドデバイス向けアクセサリーの展示コーナーを設ける。

また、見本市専用のモバイル機器向けアプリを用意し、目標のブースまでの経路探索や、バイヤー向けスピード登録、プロフィール交換、交流サイト(SNS)シェア、イベント情報とデバイス本体のスケジュール機能との統合といった機能を提供する。

さらに、VIP送迎サービスでは今年、裕隆企業集団の高級車「LUXGEN7 MPV」の電気自動車(EV)モデルを投入し、省エネ・エコをアピールする。海外からのバイヤーなどに向け、桃園国際空港と台北市内の各大型宿泊施設にバイヤー登録カウンターを設置。到着時にバイヤー入場パスを申請しておけば、パスを受け取るために展示場前に行列する手間を省くことができる。

このほか、見本市に合わせてさまざまなイベントが開催される。
1. 台北国際コンピュータ見本市デザイン&イノベーションアワード
世界的に最も権威のあるデザイン賞の一つ、「iFデザイン賞」を主催する、デザイン振興のための国際組織、インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(iF)が実行を担当し、国内外のICT製品について、国際的なプロの審査団が評価する。応募は4月6日まで。

2. 特別フォーラム
タブレット型PC、スマートハンドヘルドデバイス、クラウドコンピューティング、デザインのイノベーションなどの分野について、世界のICT産業のトレンドを検討する。

3. 1対1商談会
世界大手バイヤーと出展企業のマッチングを目指し、出展者に無料の商談会アレンジサービスを提供。

同見本市は今年32年目となり、国際化をさらに進めるため、世界の主要ICT見本市と共同でのPRに取り組んでいる。主催者の中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)は、2009年に独ベルリンの国際コンシューマー・エレクトロニクス展(IFA)と、2011年に独ハノーバーのCeBITと、今年1月にコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)の各主催者と、見本市間の提携について覚書を締結した。

台北国際コンピュータ見本市公式サイト(日本語)はhttp://www.computextaipei.com.tw/ja_JP/index.html

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