2024/04/29

Taiwan Today

経済

教育部が識字教育用教材を改訂

2012/03/27
「成人基本識字教材」は教育の機会に恵まれなかった人や外国人配偶者が系統的に中国語が学べるようになっている。(中央社)

教育部は26日、現在36万1,785人いるとみられる非識字者と、台湾で日常会話を学ぶ外国人配偶者のための教科書「成人基本識字教材」の改訂を発表した。「身分証明書類」、「人間関係」、「節句・祝い事の文化」、「台湾について」、「就職・金融」、「医療・保健」、「社会福祉」、「民主法治」、「科学技術・生活」といった内容を網羅し、成人識字教育課程の教材として、また教育の機会に恵まれなかった人や外国人配偶者の独学教材として、系統的に中国語が学べるようになっている。

教育部は成人の識字教育を通じて非識字率を低減する取り組みを行っている。「成人基本識字教材」は、子どものときに学習の機会に恵まれなかった成人や外国人配偶者が、聞く・話す・書く・読む・計算の能力を備え、生活の能力を高めるのを支援するとともに、外国人配偶者が台湾の生活や文化に速やかに溶け込むことができるように手助けすることを目的としている。

同部は1991年から成人を対象とした識字教育を推進している。同部の助成で各県・市政府が開設した成人基本教育学習クラスは1,000クラス以上あり、国民の非識字率は2001年の4.21%から2011年には1.83%へと減少した。これは国連が先進国の非識字率基準とする2%を下回っている。

このたび改訂された「成人基本識字教材」は、初級1・2、中級1・2、上級1・2の6段階に分かれている。各冊とも3単元、1単元につき3課あり、全6冊で18単元54課という構成になっている。常用字は教育部が制定した「教育機会を失った国民のための非識字からの脱却基準1,680字」を採用し、全6冊の識字量は1,680字、うち識字可能な148字と新出字1,432文字となっている。

この教材は五南文化広場、国家書店、教育部員工消費合作社、三民書局、国家教育研究院(教育資源・出版センター)などの販路を通じ購入することができる。

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