2024/05/05

Taiwan Today

経済

日本の静岡・兵庫の県議訪問団が訪台

2012/03/28
屏東県政府を訪れた静岡県議会議員の訪問団。(中央社)

中華航空(チャイナエアライン)の桃園~日本・静岡間の直航定期便が就航した25日、第1便で静岡県議会の日華友好議員連盟21人から成る訪問団が台湾を訪れた。同連盟会長の森竹治郎氏が率いる一行は27日、屏東県政府を訪れ曹啓鴻知事らと会見し、各分野における交流拡大への期待を表明した。

両県の交流は近年密接となっているが、その始まりは、屏東県来義郷で日本統治時代に行われた治水工事にまでさかのぼる。当時、台湾製糖が静岡県出身の技師、鳥居信平氏に設計させた農業用水路「二峰圳」は、いまでも地元の灌漑(かんがい)システムとして機能している。また、屏東県が気候の変動に対応するため、建設を計画している人造湖は「二峰圳」の理念に沿ったものとなっている。同県は数年前にも、静岡県袋井市の鳥居氏の家を訪ね、感謝の気持ちを込め同氏の胸像を寄贈した。

また、鳥居氏の孫である、鳥居徹・東京大学教授も27日、国立屏東科技大学の丁澈士教授と屏東県政府を訪れ、曹知事や静岡県議員団らと面会した。

一方、日本の兵庫県議会の訪問団も訪台し、27日に台中市大里区の健民小学校を訪れた。兵庫県議会は台中県議会(当時)と姉妹提携を結んでおり、1999年の台湾中部大地震の際には、校舎が全壊するという大きな被害を受けた健民小学校に、兵庫県から7,756万台湾元相当(当時)の義援金が寄せられた。全校236人の同校の教師や生徒はこれに感銘を受け、昨年の東日本大震災の発生後に67万台湾元(約188万日本円)を日本の復興のためにと寄付した。

同校の林約宏校長は、台湾中部大震災で被災した際の再建費用は1億5,000万台湾元(約4億2,101万日本円)に上ったが、兵庫県はその半数近くを援助してくれたと説明した。同校は5年をかけ再建され、敷地内に「感恩亭」というあずまやを建て、感謝の気持ちを忘れないよう伝えている。

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