2024/04/29

Taiwan Today

経済

「台仏工業協力会議」開催、EVや紡績・衣料などで協力強化

2012/04/03
台仏の自動車の認証機関が覚書を締結し、正式にパートナー関係を確立。(中央社)

経済部工業局とフランスの経済・財政・産業省(MINEFE)産業・サービス総局(DGCIS)は3月28日、「台仏工業協力会議」を開催した。同会議は1991年から20年以上にわたり、台北とフランスのパリで交互に行われており、19回目の今年はパリで開催された。今回の議題は電気自動車(EV)、エネルギー(スマートグリッド)、紡績・衣料、ICT(情報通信技術)、航空宇宙技術、デザイン、バイオテクノロジーなどの分野における協力。

会議ではまず、双方が産業リスクマネジメント政策について情報を交換。続いて電気自動車、紡績・衣料、スマートグリッドの3大テーマについて相互に報告を行い、産業の現状や最新の技術と法規、推進方針、双方の協力状況について踏み込んだ議論が行われた。会議後には工業局の杜紫軍局長と仏DGCISのリュック・ルソー局長が議事録に共同で署名した。

紡績・衣料の分野では、紡織産業総合研究所(TTRI)と経済部紡織産業発展推進事務室(TIPO)が、仏の競争力拠点、UP-TEXおよびTECHTERAと交流協力のルートを構築した。またハイテク繊維メーカーもフランスのアウトドアブランド(LAFUMAやMILLET、DECATHELONなど)と供給・調達関係を確立した。

電気自動車の分野では、台湾立凱電能科技(ALEEES)と仏ヴェンチュリーが研究開発・測定と調達で協力関係を結び、双方は28日に投資意向書(LOI)に署名した。ヴェンチュリーは5年以内に、ALEEESから電動バス計3億ユーロ(約328億日本円)分を調達する。また、車両研究測定センター(ARTC)と仏認証機関のUTACは30日に、覚書(MOU)を締結し、正式にパートナー関係を確立、電気自動車の標準と測定技術で実質的な協力を展開していく。

また、この会議に合わせ、工業局と仏DGCISは、MINEFEで「台仏スマートグリッド円卓会議」を開催、双方の政府当局と業界関係者、同業者協会などが一堂に会し、スマートグリッドに関連する議題について交流を行った。

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