世界経済フォーラムは4日、世界のIT（情報技術）の活用度に関する調査をまとめた「世界IT報告書」を発表した。報告書によると、どれだけITが整備・活用されているかを示した「ネットワーク整備度（Networked Readiness）」ランキングで中華民国（台湾）は世界11位、アジアでは2位と、韓国（12位）や香港（13位）を上回り、シンガポール（2位）に次ぐ評価を受けた。
このランキングでは、世界142カ国・地域のうち、スウェーデンが首位で、同国を含め北欧諸国がIT革命において世界をリードしている状況が明らかになった。2位以下10位までは順に、シンガポール、フィンランド、デンマーク、スイス、オランダ、ノルウェー、米国、カナダ、英国という結果だった。
アジア諸国・地域も多くが上位に食い込んだ。シンガポールが2位、中華民国（台湾）が11位だったほか、韓国12位、香港13位、日本18位だった。
ネットワーク整備度は、「環境（Environment）」、「整備（Readiness）」、「活用（Usage）」の3つの指標による総合評価で決定される。公表されているデータのほか、1万5,000人以上の経営者層によるネットワークに関する意見調査など、世界経済フォーラムおよびその提携機関が毎年行っている意見調査に基づいている。