2024/05/03

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経済

中国鋼鉄と金属センター、産業高付加価値化R&Dセンター設立

2012/04/11
「金属産業高付加価値化工学研究開発センター」を共同で設立したCSCの鄒若齊会長(左)と、金属センターの黄啓川理事長(右)。(CSC提供、中央社)

中国鋼鉄(CSC)は10日、財団法人金属工業研究発展センター(金属センター、MIRDC)と共同で、金属産業の高付加価値化につながる応用技術の研究・開発(R&D)に取り組む「金属産業高付加価値化工学研究開発センター」を設立した。

CSCは先ごろから成功大学、台湾科技大学、中山大学、台湾大学といった国立大学4校と前後して、専門分野の学術成果の集積を目標にそれぞれ工学研究センターを設立したが、これらはすべて金属分野の基礎研究と核心技術の研究に重点を置いている。

一方、金属センターと共同で設立した金属産業高付加価値化工学研究開発センターは、CSCにとって初めての研究法人との提携で、金属分野の応用技術の研究開発のほか、金属センターが蓄積してきた企業指導のノウハウを通じ、応用技術の実用化やメーカーへの技術浸透を実現させ、製品の付加価値を高めることを目指す。

CSCによると、金属産業高付加価値化工学研究開発センターの当面の事業は、付加価値の高い高効率モーター産業クラスタの形成、熱間プレスにおける最先端プロセスの導入、特殊合金応用産業の育成の3つで、すでに具体的なアクションプランを立てている。台湾の金属材料産業を支援し、2016年の付加価値率17%・高付加価値金属の生産額800億台湾元(約2,188億日本円)へと、2011年の同13%・100億台湾元(約274億日本円)から大きく向上させたい狙いだ。2020年にはさらに、同20%・1,500億台湾元(約4,104億日本円)としたいとしている。

金属センターはこれまで長期にわたり、応用技術や加工技術における研究開発の実力を蓄えており、CSCが開発した新材料の応用技術の川下産業への浸透を支援することが見込まれる。CSCとの提携を通じ、お互いの強みを補完することができると期待している。

経済部はCSCと金属センターの提携を受け、「高付加価値、人材育成、第一線への飛躍、環境保全、新興産業の支援」を5本柱として、全力で金属産業の産業チェーン最適化を推進していく方針を表明した。

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