2024/05/05

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経済

日本のモーニング国際新人漫画賞、台湾人漫画家が大賞

2012/04/16
行政院新聞局は、台湾の漫画界の新たな才能を発掘する「金漫奨(ゴールデン・コミック賞)」を設け、漫画作品の創作や人材育成への取り組みを奨励している。(行政院新聞局の「金漫奨」紹介より)

日本の漫画誌「モーニング」が主催する、第5回モーニング国際新人漫画賞で、台湾人のコンビ漫画家・雅紳氏の作品『人魔共生』が大賞を受賞した。同作品の日本語訳は21日発売の増刊号「モーニング・ツー」に掲載される。また、ウェブサイトではオリジナル版(中国語)と日本語訳、英語訳が5月22日から公開される。

雅紳氏は24歳の「雅」と「紳」の2人で結成しているコンビ漫画家で、国際的な漫画賞に応募したのは初めて。受賞作品の『人魔共生』は人間が住むエリアと悪魔が住むエリアに分かれた世界を舞台に、「共生域」と呼ばれるふたつのエリアの境界で人間と悪魔が共存している情景を描く。ある日、共生域で捜索活動を行っていた救援隊長が、そこで誕生した小さな命を発見し、今にも消えてしまいそうな命を救うために悪魔と取引、そこから物語が始まるという構成になっている。

選考委員によると、同作品はストーリーに破綻がなく、人物の表情が豊富で、特に主人公の少年が読者に恐怖感を与えつつも魅力的な人物に描けているとの評価を受けた。また、雅紳氏の構成力や画力、キャラクターに息吹を与えるセンスが選考会で高く評価され、応募作の中でも抜群の完成度だったことで大賞に選ばれたと説明した。

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