2024/05/03

Taiwan Today

経済

APEC物流フォーラム、9月に台湾で開催

2012/05/16
台湾はAPECのサプライチェーンに関するアクションプランに合わせ、空港・港湾体制の改革やAEO認証制度を進めている。(行政院労働者委員会職業訓練局による全国就業eネットより)

行政院経済建設委員会は15日、国際物流の連結の強化を目指すアジア太平洋経済協力(APEC)の「サプライチェーン・コネクティビティ・アクションプラン」は、今年の開催国であるロシアが選定した4大優先分野の一つに歩調を合わせたもので、台湾の国際サプライチェーン開拓という目標にも合致していると表明した。台湾はこれを機に国際的な協力の場で多数の関連計画を提案し、各主務機関の共通認識や協力体制を効率よくまとめ上げ、地域内のサプライチェーンを連結する上でより多くのチャンスを創出する方針だ。

台湾はこの国際的なアクションプランに合わせ、空港・港湾体制の改革やAEO(優良事業者)認証制度の実施、電子原産地証明(ECO)の多国間相互承認協力を進めるなど、各項目の関連措置を提案し、一通りの成果を上げている。

具体的には、税関手続きの簡素化において、財政部が2009年からAEO認証制度を開始。認証を受けた企業に通関の利便性の面での便宜を図るなどの優遇措置を取る。認証された企業はこれまで439社で、輸出入額は全体の35%を占めるまでになっている。また、APECという場を生かし、米国や韓国、シンガポールといった各メンバー経済体と相互認証の協定締結を目指し、国際的な相互信頼、互助の枠組みのもとで、スピーディーで利便性が高く、安全な国際サプライチェーンを連結したい考えだ。

今年のAPECの4大優先分野「信頼できるサプライチェーンの構築」という呼び掛けに応えるべく、台湾では9月中旬、「サプライチェーンの最後の1マイル:第三者物流フォーラム・産業視察」を3日間の日程で実施し、APECのメンバー経済体を招いて、共同で物流業の発展動向とサービスモデルを検討する。

ランキング

新着