財団法人資訊工業策進会(資策会、III=トリプルアイ)は17日、日本の富士ソフトおよびOpen Embedded Software Foundation(OESF)と、日本の東京で提携意向書を交わした。三者は組み込みソフトウェアの技術開発とテストの分野で協力する。6月上旬には米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」をプラットフォームとしたテスト技術で協力を開始する計画だ。
資策会は今年から、「情報システム統合環境構築計画」を実施、富士ソフトやOESFと提携し、組み込みソフトウェアの技術開発に取り組み、アンドロイド搭載製品を足掛かりにしてテスト技術を統合する方針だ。資策会はまた、今年「スマートライフサービス検証実験室」を立ち上げ、台湾のOEM(相手先ブランドによる生産)/ODM(相手先ブランドによる設計・製造)といった受託メーカーやブランドメーカーに、統合されたアンドロイドプラットフォームでの検証・テストサービスを提供。資策会スマートネットワークシステム研究所(SNSI)のデジタルコンバージェンステクノロジーセンターの開発したアンドロイドのテスト技術を使って、台湾の受託メーカーによるアンドロイドを搭載した新たなタブレット型デバイスのテストにも協力している。
資策会と富士ソフト、OESFの三者は将来的に、組み込み製品の知識・開発・市場について情報交換し、台日のソフトウェア産業における交流・協力関係がより広く、深まることを期待している。