馬英九総統は23日、台湾は自身の周辺化を避けるために、速やかに他国と自由貿易協定(FTA)を締結しなければならないとの考えを述べた。また、他国とのFTA締結にあたっては、過去のやり方と考えをあらため、市場を開放すべきだと指摘した。
一方、行政院の陳冲院長は、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の後続協議(協定)を議題とした会議で、ECFAは世界の経済貿易ネットワークに参与するための重要な基礎であり、各省庁に「Elaboration(熟慮)」、「Cooperation(協力)」、「Foresight(先見)」、「Achievement(成果)」という作業方針を堅持しながら取り組みを進めていくよう求めた。
後続協議締結の時期に関し陳院長は、これらの交渉を来年末までに完了させるよう指示、スケジュールを明確に提示した。これに関し、経済部の施顔祥部長は、次回の両岸窓口機関トップによる会談「第8回江陳会」で、「投資保護協議(協定)」が締結される見通しのため、残るは物品貿易、サービス貿易、紛争解決メカニズムに関する3つの協議(協定)のみとなり、来年内には必ずこれらを締結できる見込みだと語った。