2024/05/03

Taiwan Today

経済

「海外の大学で台湾講座の開催を」文化部・龍部長

2012/05/29
文化部が各国の使節を招いて開催した茶話会で歓談する龍応台部長(右)と、米国在台協会(AIT)のウィリアム・スタントン台北事務所長(中央)、カナダの駐台北貿易弁事処のスコット・フレイザー代表(左)。(中央社)

文化部の龍応台部長は28日、中華民国に駐在する外国の駐華使節らを招いた茶話会で、海外の大学で台湾の作家や研究者の講演などを行う「台湾講座」を開講し、文化外交を展開する方針を明らかにした。台湾の映画監督や芸術家、作家といった文化人に、「台湾講座」をプラットフォームとして異なる言語を使う地域で台湾の文化や思想を紹介してもらいたいとの考えだ。

また、中国語教育と正体字(繁体字)の普及宣伝、台湾研究と漢学研究の成果融合などを目指す「台湾書院」について龍部長は、人々が行き交う歴史ある街角に開設し、週末に台湾の詩人の講演や台湾映画ウィークを催したりするのが自身の理想だと語った。龍部長によると、このコンセプトは中国大陸による「孔子学院」と違い、台湾の文化を世界の街角まで浸透させ、現地社会の多数派の人々も行きたいと思うような場所にしたいとの考えだ。

さらに、閩南語(ミンナン語、福建省南部の閩南地方の言葉)人口は世界で5,000万人に達すると龍部長は指摘、閩南地方を発祥とする閩南文化を産業ととらえると、生産額は極めて高い潜在力を持っていると述べた。台湾は優れた閩南語の歌や映画、テレビドラマを創作することができ、「閩南語は台湾の重要な文化的資源であり強みだ」との考えを述べた。

ランキング

新着