国際通貨基金（ＩＭＦ）の最新データによると、2011年の台湾の購買力平価（PPP）基準による１人当たりGDP（国内総生産）は世界20位の3万7,720米ドルで、英国（23位、3万6,090米ドル）やフランス（24位、3万5,156米ドル）、日本（25位、3万4,740米ドル）、韓国（26位、3万1,714米ドル）といった国を上回った。なお、中央銀行によると、この数値は物価要素を除けば長期にわたって韓国を上回っている。
IMFのデータに基づくと、韓国の1人当たり名目GDP は2004年に初めて台湾を上回り、その差が年々拡大しているが、これについて中央銀行は、「韓国の物価上昇が主な要因」と指摘した。また、主計総処予測では、今年の台湾の1人当たりGDPは2万608米ドルで、IMF予測の2万503米ドルをやや上回っている。
一方、2000年～2012年の消費者物価指数（CPI）の年平均上昇率をみると、韓国（3.19％）は台湾（1.07％）を2.12ポイント上回っている。中央銀行はGDPデフレーターでみた場合の年平均の物価上昇率も、韓国（2.38％）が台湾（マイナス0.87％）を3.25ポイント上回っていると指摘した。