経済部の施顔祥部長は6月1日、代表団を率いてロシアに出発、4日と5日にカザンで行われる、アジア太平洋経済協力会議（APEC）第18回貿易相会合に出席する。会議開催期間中、代表団は一部の会員体とAPECの発展、及び双方が関心を持つ経済貿易分野での課題について意見交換し、他の会員体と協力して、地域ならびに世界の永続的な発展に貢献できることを目指す。
主催国のロシアが定めた今年の会合のテーマは、「成長への統合、繁栄への革新」で、2011年のAPECホノルル・サミットにおける重要な決議の確実な実行を討論する。また、貿易と投資の自由化と地域経済の統合、食料安全保障の強化、信頼できるサプライチェーン、緊密な協力による新たな成長の促進など、四大優先課題を話し合う。それ以外にも、世界貿易機関（WTO）ドーハラウンドの推進にAPECがどのように協力していけるかを検討する。
信頼できるサプライチェーンの構築は貿易効率の向上と地域内における貨物の移動時間、コスト、不確定性の減少に寄与する。このため、今年、ロシアは特に「世界のサプライチェーン、バリューチェーンならびに関連の貿易政策」、「APECによる各サプライチェーン提案の成果と今後の推進方向」、「貿易及びサプライチェーンのリスク管理」など、サプライチェーン関連の話し合いの推進を重視。
また、昨年のAPECホノルル･サミットで採択された宣言における、「効果的，無差別かつ市場主導型のイノベーション政策」を確実に実行するため、会員体は、投資のサポート、イノベーション、教育、消費者保護、プライバシー保護政策など、新たな成長の促進に有利な環境をいかにして整備していくかを共同で探っていく。