日本語にも翻訳されているジミー(幾米)氏の絵本、『地下鉄』がこのほど、ベルギーの青少年文学賞「Versele賞」で、9~11歳から最も人気の作品として選ばれた。今回の受賞作では唯一の台湾からの作品。
2001年に発表された『地下鉄』は、失明した15歳の少女が一人で地下鉄に乗ってあちこちを巡る物語で、ジミー氏がアメリカのニューヨークや日本の東京で乗った地下鉄が創作のインスピレーションをもたらしたという。
『地下鉄』は、映画やテレビドラマ、ミュージカル作品も作られている。7月6~8日にはミュージカル化作品(黎煥雄氏演出)が台北市のナショナルシアターで再演される。
なお、ベルギー「Versele賞」は、1979年から33年間行われており、ベルギーを代表する青少年文学の賞。ベルギーの心理学者Bernard Versele氏が創設した賞で、審査の過程では1年をかけ、審査員が図書を選出し、専門家による審査と青少年による投票が行われる。今年は4万5,000人が投票に参加した。