第16回台湾・オーストラリア経済会議が6月19日と20日にオーストラリアのキャンベラで行われた。経済部の梁国新次長とオーストラリア外務貿易省のHeather Smith次官がそれぞれの代表団の団長を務めた。会議後、双方は「台湾・オーストラリア食品安全協力及び情報交換に関する覚書」と「台湾・オーストラリア科学及び研究協力に関する覚書」を交わした。
梁経済部次長は、「食品安全」覚書の締結は、食品の安全面での協力、関連法規の調和、輸入食品の通関検査効率の向上、ならびに双方の食品産業の発展などに寄与すると説明。オーストラリア・台湾商務協会（ATBC）のRoss Maddock会長は、オーストラリアの企業の間では、台湾のビジネス環境は大変成熟しており、特に台湾が台湾海峡両岸経済協力枠組み協議（ECFA）を結んで以降、台湾はグレーター・チャイナ市場に進出するための扉としてカギとなる地位を得たとの認識が一般的だと話した。
今回の会議において、台湾はオーストラリア側に対し、有望な小売り・卸売り業、物流運送業、飲食業、ホテル業および専門サービス業（研究開発、設計、情報サービス、管理顧問、物流管理、デジタルコンテンツなど）の業者が今年10月8日に台北で開催される「2012年世界ビジネス誘致フォーラム」に参加するよう後押しを要請。これらの業者が台湾におけるビジネスチャンスを理解し、台湾での提携パートナーを見つけられることに期待している。
来年の第17回台湾・オーストラリア経済会議は、台北で開催される。経済貿易分野での協力状況を確認すると共に、さらなる進展に向けての議題を話し合う。