2024/05/02

Taiwan Today

経済

スパコン「Formosa 5」が世界232位に

2012/06/21
国家高速ネットワーク・情報処理センターのスパコン「Formosa 5」は、台南支部に構築されている。(国家高速ネットワーク・情報処理センターのニュースリリースより)

財団法人国家実験研究院の「国家高速ネットワーク・情報処理センター(National Center for High-Performance Computing、HPCセンター)」が今年構築した、スーパーコンピューター「Formosa」シリーズの最新版「Formosa 5」は、欧州のISC2012(スーパーコンピューター国際会議)で台湾時間6月18日に発表された第39回目のスパコン性能ランキング、トップ500リストで、232位の評価を受け、昨年に引き続きトップ500入りを果たした。

国家高速ネットワーク・情報処理センターの台南支部に構築されている「Formosa 5」は、7月から開放され、国内の科学研究・開発向けに広くサービスを提供する。

「Formosa 5」は、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を使ったクラスタ・システムによる強力な計算処理能力と、安定したシステム全体のパフォーマンス・チューニング技術を持つ。また、GPUの計算において、実効性能値(Rmax)は89.94TFLOPS(テラフロップス)、理論ピーク値(Rpeak)は155TFLOPS、実効効率は58%、今回のトップ500入りした同ハード構造の機器では、ポーランドのAGH科学技術大学と中国大陸の広州スパコンセンターに次ぐ3位となった。

また、コスト節減とエネルギー効率向上の面でも、これまでのFormosaを基礎とし、より性能を伸ばした。具体的にはネットワークカードのドライバを修正し、データ転送性能を改善、イーサネットとネットワークカードのパラメーターにNFS最適化を行い、OS(オペレーティングシステム)の中核を修正して不必要なパフォーマンスの消費を抑えた。

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