台湾の証券櫃台売買中心（グレタイ証券市場）は25日、今年5月に日本の東京証券取引所と協力協定を締結したのに続いて、6月にはドイツのフランクフルトで、ドイツ証券取引所グループ（DBAG）との協力覚書（MOU）に署名したと明らかにした。
グレタイ証券市場の陳樹会長は、グレタイ市場は昨年10月に国際取引所連合（WFE）の正式会員になったとした上で、DBAGとMOUを締結することで、双方の資本市場に、いっそう密接な対話と長期的な協力のメカニズムを確立でき、双方の金融商品と業務の多元化を推進できるようになると説明した。
DBAGの副執行長でEUREX（フランクフルトを拠点とするデリバティブ取引を行う電子市場）の執行長でもあるAndres Preuss氏は、グレタイ市場は、流動性の高い債券市場と多様な店頭デリバティブ商品市場も有する、潜在力豊かな市場だと評価。
ドイツ証券取引所は欧州連合（EU）で屈指の市場で、世界の証券市場をリードする取引所の一つ。現物と先物の他、オプションなどのデリバティブも取り扱う全方位的な取引所であり、規模は巨大で商品は幅広く、また、万全の取引及び決済、保管メカニズムを有する。