台湾のファッションデザイナー、范皓鈞さんは、21~24日にかけスペインのESNE大学がマドリード見本市会場で開催したファッションデザインのコンテスト「Soy Cibelino」に出品、「Endless Hope」と名付けたシリーズの作品が最優秀審査員賞を受賞した。范さんは受賞により、スペインのファッションデザイン業界で実習するチャンスをつかんだ。実習先は、コルテフィエルやペドロ・デル・イエロ、スプリングフィールド、ウーマン・シークレットといったブランドを展開するコルテフィエルグループ。
范さんはまだ22歳と若く、今年大学を卒業したばかり。今回のコンテストでは、アジアから唯一の代表として、最優秀審査員賞を獲得した。
范さんによると、今回の「Endless Hope」シリーズの作品は、ダイアナ・ロスさんの大ヒット曲「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」からインスピレーションを受けた。この曲の歌詞から、人は暗闇や絶望の中にいても、心にはいつも信念を抱いていると実感した范さんにとっての信念は、ファッションデザインへの情熱だという。
范さんは、自分の心の中の対話をファッションで表現するため、8点の作品の色づかいを、黒、ラクダ色、シルバーに分け、脱構築的な裁断を用いて、ラクダが進化して直立したような姿に仕上げた。