経済部国際貿易局は5日、今月3日に韓国ソウルで「台湾・韓国経済貿易会議」を開いたと明らかにした。台湾からは経済部国際貿易局の張俊福局長をはじめ、交通部、経済部経済貿易交渉代表弁公室の代表らが参加。韓国側からは外交通商部地域通商局の局長らが参加し、様々な議題について幅広く話し合った。
台湾と韓国の産業資源面での協力については、昨年台北で行われた台韓産業協力フォーラムに続いて、韓国で今年、第2回フォーラムを開くことを計画。また、農薬の残留基準の制定、及び台湾の果物の韓国向け輸出に関しても進展が見られた。
台湾が提案した、物流の安全面での協力、競争法主管機関の交流と協力、薬物管理での協力、食糧問題への緊急対応メカニズム及び観光面での協力などはいずれも韓国側の前向きな回答を得られ、詳細は担当機関が引き続き話し合うことになった。物流の安全面での協力で、台湾は電波による個体識別技術(RFID)をコンテナに導入して通関をより円滑にするよう提案。競争法主管機関の交流では、行政院公正取引委員会が韓国の担当機関と交流し、国際的な反競争的行為に関する情報交換を希望した。
また、台湾が、韓国との経済協力協定(ECA)締結の可能性について検討するよう希望したのに対し、韓国側は反対せず、まずその進め方やスタートの時期について今後話し合っていくことになったという。
台湾・韓国経済貿易会議は双方にとっての重要な対話ルートで、双方の実質的な経済貿易関係発展を大いに助けるもの。2013年には台北で第6回会議を行うことも決定した。