2024/05/02

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経済

公共テレビ、アジアの国際共同制作プロジェクトの一員に

2012/08/01
公共テレビは日本のNHK、韓国のKBS、シンガポールのメディアコープというアジアの公共放送局3社が立ち上げた国際共同制作プロジェクト「TAP(The Asian Pitch)」に次年度から参加する。(中央社)

日本のNHK、韓国のKBS、シンガポールのメディアコープというアジアの公共放送局3社が立ち上げた国際共同制作プロジェクト「TAP(The Asian Pitch)」は7月31日、シンガポールで、台湾の公共電視(公共テレビ)が、次年度から加わることを発表した。4社は共同で、優れたアジアのドキュメンタリー映像作品を世界に伝えていくことを宣言した。

TAPはNHKの呼び掛けにより発足したプロジェクト。「アジアのディレクターが映像作品を制作する際、ローカルの価値観や視点から外れるべきではない。アジアの公共メディアはアジアの映像制作者を支える責任があり、彼らにハイビジョンのドキュメンタリー作品を制作するチャンスを与え、作品を国際舞台に送り出すのを支援する」を理念としている。

NHKとKBS、メディアコープの3社は、今年100件近くの企画を受け付けた。うち台湾とインド、韓国、中国大陸などの9企画が最終選考まで残った。うち台湾の映像作家が関係するものとして、呉汰任監督と陳志漢監督による「日暮前的和解(夕方の和解)」、史祖徳監督と史筱筠監督、中国大陸の霍寧監督による「麥田裡的海員(麦畑の船員)」の2企画が残った。7月30日から2日間に渡りシンガポールで行われた最終審査の結果、「麥田裡的海員」のほか、インドの「代理母」、「ナプキン」、韓国の「脱走者」の計4企画が選ばれた。この4企画は制作費の全額が支給され、1年間で作品を完成させることとなる。

同プロジェクトはスタートしてから過去6年間で、アジアの国々から応募された600件の企画を受け付け、ドキュメンタリー17作品が完成している。うち、台湾の楊力州監督による伝統人形劇・布袋戯(ボテヒ)を追った物語「紅盒子(赤い箱)」も含まれている。

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