2024/05/02

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経済

段ボール建築「地理の啓蒙」をヴェネチア・ビエンナーレで展示

2012/08/01
ヴェネチア・ビエンナーレの台湾パビリオンでは段ボールを素材にしたユニークな展示スペースを作り出す。写真は壮行記者会見のもよう。(文化部サイトより)

第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展が26日に開幕する。台湾パビリオンも同時に、イタリア・ヴェネチアのPalazzo delle Prigioniでオープンする。今回のチームは段ボールを利用した実体あるスペースで、北回帰線に位置する台湾の文化的な想いを伝える。同時に、「地理の啓蒙(Architect/Geographer-Le Foyer de Taiwan)」をコンセプトとして今年のビエンナーレの総合テーマである「共同の基礎(Common Ground)」に呼応する。

世界的な芸術イベントである、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に台湾が参加するのは6度目。今回の台湾パビリオンは、劉克峰氏が地理学の立場からの建築思想をもって台湾の多元的な文化による空間を表現する。

台湾パビリオンでは台湾の建築士、林友寒氏と廖偉立氏がそれぞれの作品を展示。展示スペースはすべて段ボールで構成される。林友寒氏は内部をくりぬいていく方式で各種の居住空間を生み出し、目の高さ(150センチ)まで集約していく変化を表現する。また、廖偉立氏は逆に、積み重ねていく方式で目の高さに呼応し、外周の歩道を造り出し、台湾における海抜の異なる環境の特色と地理の特性を表すという。また、廖明彬氏は段ボール建築美学の実験方式で、体を使った経験と視覚的効果の重なる特殊なスペースを作り出す。

世界的に有名な映画監督、ツァイ・ミンリャン氏は今回の展示をドキュメンタリー映画として撮影、芸術家として「地理の啓蒙」を解釈してみせる。「地理の啓蒙」は8月26日より11月25日まで。第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の台湾パビリオンで展示される。

下記のホームページ「国立台湾美術館」を参考にご覧ください。
http://www.ntmofa.gov.tw/ (中国語)

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