行政院の陳冲院長は11日、自ら「国際通商戦略連盟促進小委員会」の召集人を務め、他国との経済協力に取り組むと発表した。この小委員会は、自由貿易協定（FTA）や経済協力協定（ECA）の締結に向けた取り組みを進めるとともに、経済界の期待に応えるべく新たな展開を模索していく。
陳院長は環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）について、デメトリオス・マランティス（Demetrios Marantis）米国通商代表部（USTR）次席代表の先ごろの談話を引用し、「TPPは極めて高い基準のものであり、TPPに参加できるかどうかは、その国がTPPが要求する高レベルの基準に合致する準備ができるかどうかにかかっている」と述べた。陳院長はまた、政府はこの点において周到な計画を行う必要があるとし、経済界に理解を求めるとともに、計画に必要な社会的コストを共同で担って欲しいと語った。
陳院長は、小委員会の召集に当たり、商工団体によって結成した顧問団に、政府のFTA交渉時の相談役を担当し、FTA推進をサポートして欲しいとの期待を述べた。