2024/05/03

Taiwan Today

経済

「台湾海峡両岸常用辞典」が完成、13日に発表

2012/08/14
台湾海峡両岸の言語をさらに近づける「両岸常用辞典」が登場。(中央社)

「台湾海峡両岸常用詞典(辞典)」が13日に発表された。台湾で使用される「機車」、「囧」や、中国大陸での「飄緑」など両岸の特殊な言葉の使い方が多く収録された。

馬英九総統は2008年に、両岸が協力して「中華大辞典」を編纂する構想を提示。今年2月に両岸の中国語に関するデータベース、「中華語文知識庫(言語知識バンク)」インターネット版(http://chinese-linguipedia.org)の運営がスタートしたのに続いて、「両岸常用辞典」も出版された。初回生産分は各教育機関と図書館などに贈られる。

馬英九総統も13日の発表会に出席、「両岸常用辞典」が「正体字」(台湾で使用する伝統的な漢字)と「簡体字」(中国大陸で用いられる簡略化された漢字)の併記となっている理由は、両岸の人々に、それぞれのニーズに応じて利用してもらいたいからで、どちらか一方に、長年使ってきた言葉の習慣を放棄するよう求めるものではないと説明した。馬総統は、「これは生活化された実用に適した辞典だ」として、伝統を維持しながら変化を受け入れる精神で、両岸双方の交流と理解をさらに深めたいと述べた。

社会団体の中華文化総会が15ヶ月かけてまとめた「両岸常用辞典」は1800ページ。両岸の常用漢字5700字、単語は2万7000語あまりが収録されている。同じ単語でも両岸で意味合いの異なるものは対照されて説明が加えられた。「鉄歯」は、台湾では「口が減らず、強情である」だが、中国大陸では「話が上手で鋭い」。「作臉」は台湾では「美容パックなど顔の皮膚の保養」だが、中国大陸では「栄光を争う。負けまいとがんばる」。

また、台湾で使われる「夯」(流行している、ホットであるという意味)、「機車」(ことに当たる際に文句が多い、挑発、故意に人を困らせることの意味)、「囧」(驚く、ばつが悪い、仕方ないという意味)などの「はやり言葉」や、中国大陸で使われる「彩信」(携帯電話でマルチメディアのメッセージを送ること)、「飄緑」(株が暴落して、株価ボードが緑色に染まること)など、両岸それぞれの特殊な言葉も多く収められた。

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