2024/04/28

Taiwan Today

経済

中部サイエンスパークの二林エリアを精密機械の要衝に変更、来年運営へ

2012/08/14
中部サイエンスパーク二林エリアの平面図。(行政院国家科学委員会サイトより)
行政院国家科学委員会の朱敬一主任委員は13日、行政院は中部サイエンスパークの二林園区(エリア)を「精密機械エリア」に変更することを決定したと宣言した。工業用水の使用量は1日16万トンから2万トンに減ることになる。変更計画確定後、二林エリアは行政院環境保護署の要求に合わせて、環境アセスメントで影響の差異に関する分析を行った上で、来年の運営スタートを目指す。 同委員会は、「低用水、低炭素」の原則に従い、企業誘致の目標では半導体の割合を従来の10%から20%に引き上げる。しかし、シリコンウェハーの生産は含まない。精密機械は従来の10%から35%へと拡大、二林エリアでの中心的産業とする。その他はバイオ科学とグリーンエネルギー産業を誘致する予定。 二林エリアを精密機械を主力とするサイエンスパークにするにあたって、朱主任委員は、国家科学委員会は「ハイテク先進設備の研究開発に向けての産学協力計画」をスタートさせるとし、毎年1億台湾元(約2億6166万日本円)の予算を編成し、4年連続で1年に10件から15件の産学合作案件をまとめるなどして、工作機械と精密加工などの産業の先進的な技術研究を全力で進めると述べている。 二林エリアは彰化県二林鎮にあり、面積635.91ヘクタール。彰127、129、130道路から県道148、150、及び台19線を経て中山高速道路とつながり、台中エリアに向かうことが出来る。 同委員会では日本やアメリカを訪問しての投資誘致活動も予定しており、二林エリアが地域的規模の精密機械エリアになることを目指すと同時に、企業の入居意欲を高めるため、エリア内でのサイエンスパーク実験小学校および中学校の分校設置を検討する。 台湾の機械産業の生産高は約9700~9800億台湾元(約2兆5394億~2兆5655億日本円)で、1兆台湾元に迫っている。工作機械の輸出では世界4位。

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