台湾・タイ経済協力会議が20日、台北市で開かれた。経済部の卓士昭次長（事務次官）はあいさつの中で、タイ側に向け「双方が今年6月に締結した、二重課税の排除を実現する租税協定がまもなく発効した後に、さらに経済協力協定（ECA）の実現可能性に関する研究の開始を検討してもらいたい」との期待を述べた。ECAを締結すれば、貿易障壁を撤廃できるほか、双方の投資が活発化し経済発展を促進できると卓次長は述べた。
卓次長によると、2010年6月29日に締結された中国大陸との「台湾海峡両岸経済協力枠組み協議（ECFA）」に続く形で、シンガポールやニュージーランド、フィリピン、インドなどの国が台湾とのECA締結に興味を示している。
なお、経済部の施顔祥部長は同日、シンガポールとの経済パートナーシップ協定（ASTEP）に関し、2011年に行われた交渉会議から現在までに、多くの内容について合意形成に近づいていることを明らかにした。