行政院環境保護署は22日、創設25周年祝賀式典を行った。環境保護署は過去25年、様々な環境保護措置を推進、中華民国(台湾)を「ゴミ戦争」の国から各国が見習う対象へと変身させた。
25年前、台湾の公害は深刻で大気汚染がひどく、台北では出勤時に白かったシャツの襟が帰宅時には黒く汚れるほどだったが、2011年には大気汚染指数(PSI)の有効測定回数のうち、「PSI>100」(不良、有害)となった回数の比率は1.38%まで下がっている。
台湾ではかつて、ゴミ処理場の容量不足による自治体間での抗争「ゴミ戦争」も起きた。しかし、環境保護署が「焼却をゴミの主要処理方法とし、埋め立てを補助的方法とする」政策を打ち出して大型ゴミ焼却炉を21ヶ所建設、同時にゴミを発生源から減らすことと資源リサイクルに取り組んだことで、ゴミの運搬量をかつて最も多かったときの1人あたり1日平均1.14キロから、昨年には0.43キロまで減らすことに成功。さらにゴミの回収率は60%を超えた。
環境保護署は省庁再編後、行政院農業委員会林務局、経済部水利署などと合併し、「環境資源部」となる。「署」から「部」への変更は「庁」から「省」への昇格に相当する。