中央銀行は17日、8月31日に中国大陸の中国人民銀行と交わした「台湾海峡両岸貨幣決済協力覚書」に基づき、各自の金融機関のうち通貨決済銀行として機能させる銀行として、台湾銀行上海支店を選定したと発表した。
中央銀行は、台湾銀行を決済銀行として選定したのは、総合的な評価の結果だと説明した。評価には、外国為替指定銀行の資格が認められていること、中国大陸に支店を持つこと、および財務諸表、台湾元決済業務を取り扱うにあたっての強みなどが考慮に入れられた。
一般に通貨決済メカニズムとは、2つの国・地域間の通貨の供給、回収の保証的なメカニズムとみることができる。台湾元と人民元はともにいわゆる国際通貨でないため、現時点では自由に交換することができず、米ドルを通さずに決済し、円滑に通貨を回転させるには両岸間の通貨決済メカニズムの確立が必要である。