財団法人資訊工業策進会（資策会、III－トリプルアイ）はこのほど、政府の後押しを受け、国内外の業者の参加を呼び掛けながら、クラウドコンピューティング技術のテストプラットフォーム「クラウド・オープン・ラボ」を構築した。クラウド分野における産官学のさまざまな専門技術を統合して立ち上げられたオープンなテスト環境を提供し、実証実験を通じより効率的なクラウドの応用を促進する。
このプラットフォームは、クラウドコンピューティングサービスの形態のうち、主な企業や研究組織が開発したIaaSとPaaSのリソースを統合する。さらに産業ごとに各種のプライベートクラウド構築とその発展を促す。政府の計画にある「警察」、「食品」、「健康」、「環境情報」、「農業」、「交通」、「図書館情報」、「防災・救助」、「教育」「文化」といった分野別のクラウドについて、すべてこのプラットフォームでまず実証実験を行う方針だ。
当初このプラットフォームに参加する国内外の主な企業および研究機関は、中華電信、オラクル、台湾IBM、台湾大哥大（タイワン・モバイル）、台湾HP（ヒューレット･パッカード）、台湾マイクロソフト、SAP、工業技術研究院、財団法人国家実験研究院・国家高速ネットワーク・情報処理センター（National Center for High-Performance Computing、HPCセンター）、資策会、遠伝電信（ファーイーストーン・テレコム）、トレンドマイクロ、デル、グーグルなどで、現在もさらに増え続けている。