2024/05/04

Taiwan Today

経済

国家基本計画で医療電子のビジネス化を促進

2012/10/02
がんの放射線治療の最先端機器。陽子線治療設備。(新竹バイオメディカル・サイエンスパークのサイトより)

世界の産業と市場の変化に対応し、行政院国家科学委員会(国科会)は1日、「インテリジェント・エレクトロニクス国家基本科学技術計画」の修正を承認、今後、「医療電子パーク」を通して、医療用電子機器のビジネス化を促していくことを決定した。

国家科学委員会では、「医療電子パーク」では医師、ベンチャーキャピタル、法律専門家によるシンクタンクを設立し、臨床適用性の評価やマーケティング戦略の策定を行う他、学術界によるシミュレーション病院を設けて、各研究団体の競争と交流を促す。法規面での訓練プログラムも企画、さらには病院が臨床技術センターを産業提携の窓口として開放することを奨励、医療電子連合(SIG)を立ち上げて、川上から川下までの産業チェーンを作り上げる。

「インテリジェント・エレクトロニクス国家基本科学技術計画」は国家科学委員会が2010年に承認したもので、MG+4C(バイオ医療、グリーンエネルギー、情報、通信、コンシューマーエレクトロニクス、カーエレクトロニクス)の領域における電子技術の発展を目指す。今回の主な修正部分は、医療電子項目に、「医療電子パーク」により、医療電子の研究開発ビジネス化の枠組みを築くことを加えた点であり、効果的かつ迅速な商品化への道筋を設けると共に、産業界の研究チームにもこれを広げ、台湾における次世代のバイオ技術の発展と統合を図ることになっている。

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