中華航空（チャイナエアライン）は4日、米国ジョージア州アトランタで、スカイチームの直系で貨物を対象にした航空連合、スカイチーム・カーゴに10社目のメンバーとして加盟した。スカイチーム・カーゴは貨物を対象とした航空連合としては世界で唯一で、チャイナエアラインは台湾の航空会社として初めて加盟した。スカイチーム・カーゴは、174カ国、864カ所の就航地をカバーするネットワークを構築しており、毎日延べ1万1,392便のサービスを提供している。
チャイナエアラインによると、スカイチーム・カーゴに加盟したことで、他のメンバー9社とリソースを共有するとともに、加盟に合わせ「重量貨物速達便」として、バイオ薬品など単価の高い貨物の速達便サービスを手がけ、貨物業務の収益を拡大したいとの方針を示した。
スカイチーム・カーゴは2000年結成。現在の加盟航空会社は、ロシアのアエロフロート・カーゴ、メキシコのアエロメヒコ・カーゴ、フランスのエールフランス・カーゴ、オランダのKLMオランダ航空カーゴ、イタリアのアリタリア・カーゴ、中国大陸のチャイナサザン・カーゴ、チェコのCSAカーゴ、アメリカのデルタ・カーゴ、韓国のコリアンエアー・カーゴ、チャイナエアラインとなっている。なお、チャイナエアラインは2011年9月28日に航空連合、スカイチームのメンバーとなっている。同社は今年9月末現在で、航空機72機を保有し、うち旅客機51機、貨物機21機となっている。就航するのはアジアや欧州、北米、オセアニアの27カ国84都市。