2024/04/28

Taiwan Today

経済

雲林と彰化に節水と観光の農業「黄金廊道」を建設

2012/10/09
行政院は8日、雲林県と彰化県に節水農業とレジャー農業の「黄金廊道」を建設すると発表。(行政院サイトより)

行政院は8日、「雲彰黄金廊道農業新方案」を発表、台湾南西部の雲林県と中西部の彰化県における台湾高速鉄道沿線で3キロに渡って地盤沈下が起きている区域を「黄金廊道(ゴールドコリドー)」として建設すると明らかにした。8年間に33億1000万台湾元(約88億6000万日本円)を投じ、農家が栽培に水を大量に消耗する作物から、小麦やコーリャン、トウモロコシなど少ない水で生産可能な作物へと転換していくよう指導する。行政院では、「ゴールドコリドー」の各措置が完了すれば、地下水の汲み上げを年間で2400万トン減らせ、農業と結びついた観光客も1年に延べ1万2000人呼び込めるとしている。

同方案は、雲林県と彰化県における台湾高速鉄道沿線で3キロに渡って地盤沈下が起きている区域を対象としたもので、行政院では4大戦略を実施する。4大戦略とは、①節水農業生産専門エリア設置と農業資源の利用活性化、②節水農業技術と情報利用の強化、③農業経営の規模拡大と次世代就農者の育成、④レジャー産業の発展、ならびに従来型農産品の高級化と多元的な販売の推進。

具体的にはスマートフォンを常備ツールとして、「農業クラウド」を通して生産と販売に関する情報を提供、太陽光発電をエネルギーとする植物工場を5ヶ所、節水家畜飼育舎を37ヶ所設置し、次世代の就農者1650人を養成する。

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