経済部国際貿易局は8日、9月の輸出状況について、主要な輸出市場と輸出品目がともに回復に転じたことで、成長に向けたけん引力が高まり、9月として過去最高の輸出額を記録したと発表した。
9月はパソコンの最新OS（基本ソフト）Windows 8発売に伴う商機拡大や、スマートフォン各社の新製品投入が相次いだこと、および各国のクリスマス商戦や新年、春節（旧正月）に向けた在庫準備の動きを受け、輸出のけん引力が高まったと国際貿易局は説明した。この結果、9月の対外貿易総額は前年同月比6.0％増の502億6,000万米ドルに達し、うち輸出が271億7,000万米ドル、輸入が230億9,000万米ドルとなった。貿易黒字は125.4％増の40億8,000万米ドルと大幅成長した。
主要な輸出市場について同局は、東南アジア諸国連合（ASEAN）主要6カ国への輸出額が過去最高を記録、インドネシアとフィリピン、シンガポールもそれぞれ前年同月比で95.5％、55.8％、40.7％と大幅に成長したと指摘した。また、2011年11月から今年6月まで連続8カ月の間、日本を抜き第3の輸出市場となったシンガポールは、7月と8月は日本を下回ったものの、9月には再び日本を超えた。