経済部技術処は9日、バイオ医療分野の研究成果25項目を発表した。同処によれば、バイオ医療分野の研究・開発（R&D）を推進するため、現在、「臨床試験ファスト・トラック（迅速審査制度、画期的な新薬について優先的に審査する制度）計画」、「後発医薬品（ジェネリック医薬品）国際化生産額倍増政策性プロジェクト」、「医療器材設置迅速化サービスセンター」といった3つの政策的なツールを運用し、国内の研究法人や業界と共同で技術開発に取り組んでいる。
ジェネリック医薬品の開発について技術処は、工業技術研究院が開発した抗がん剤や多発性硬化症治療薬、財団法人バイオテクノロジー開発センターと財団法人医薬工業技術発展センターが開発した薬用植物による新薬、行政院原子力委員会原子力エネルギー研究所による造影剤などが、今後の新薬産業のけん引力とイノベーションの源泉になるとことが期待できると指摘、サポートしていく姿勢を示した。
新薬の開発に関し、すでに10項目が第3相臨床試験に入っており、「間もなく成功例が出る」との見通しを技術処は示した。
さらに、ジェネリック医薬品に関し、経済部は「ジェネリック医薬品国際化生産額倍増政策性プロジェクト」の推進を通じて、31項目の開発に取り組み、2015年には165億台湾元（約439億日本円）の生産額を実現できるとみている。