2024/05/07

Taiwan Today

経済

「各原発の防災力向上で国民の安全は確保」台湾電力

2012/10/24
第四原発の制御室。(行政院原子力委員会サイトより)

台湾電力は23日、日本の原子力工学の専門家、小出裕章氏が20日に「私が見た原子力発電所の真相」と題した講演で、「もし(台湾の)第四原子力発電所の放射能が漏れるようなことがあれば、死亡者が3万人に上り、700万人ががんを発症する」と述べたことに対し反論した。同社は、日本の福島第一原発での事故を受け、既に各原発の防災力を改善、「格納容器切断処置手順」を制定し、深刻な事故を引き起こすいかなる可能性をも断ち切って、人々の財産と安全を確保し、大規模な避難は回避できると語った。

原発監督当局が認可した「第四原発緊急対応計画エリア評価」の結果に基づけば、同原発の原子炉2基が同時に炉心溶融を起こす事故が起きても、周囲10キロメートルの住民の被ばく量は最大で2ミリシーベルトであり、年間の自然被ばく量と同じであるため、考えられるリスクも台湾におけるがんの自然発症リスクの2,500分の一に過ぎないと台湾電力は説明した。

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