2024/05/08

Taiwan Today

経済

外国人単純労働者数、労働者委員会が管理メカニズム構築へ

2012/11/05
行政院労働者委員会は、外国人単純労働者の総数をコントロールするため、注意喚起メカニズムを整備する。(中央社ニュースサイトより)

行政院労働者委員会(労委会)は、外国人労働者のうち特定の技能や経験を必要としない分野で働く非熟練労働者(いわゆる単純労働者)の総数をコントロールするための、注意喚起メカニズムを整備する。同委員会は、今年に入り、外国人単純労働者の人数が過去最高を記録したことを受け、国内産業における労働者不足の程度や失業率、今後の人材需要予測、国内の家事サービス労働者数などの指標に基づき、外国人単純労働者に関する注意喚起ポイントと信号を定める。これは行政院経済建設委員会の景気信号に倣い定期的に公表、当該年度の外国人労働者の割当人数の調整の根拠とする。

国内の外国人単純労働者数は今年9月、過去最高の44万2,581人を記録した。外国人単純労働者の激増を受け、労委会は専門家に研究を依頼、この結果に基づき、景気信号に倣った注意喚起メカニズムの整備を検討している。信号は「緑」が外国人単純労働者数が適切なレベル、「赤」が過多、「青」が不足を表す。さらに注意信号として「黄赤」と「黄青」を設け、外国人労働者の総数の推移を注意深く観察する。信号が異常を示した場合には、企業に認可する外国人単純労働者の割当について、比率調整を通じた対応を検討することができる。

外国人単純労働者数の注意喚起メカニズムの導入時期について、労委会はさらに検討を進める予定で、導入に向け、早ければ来年1月にも「国際労働力政策交渉諮問チーム(外国人労働者チーム)」で討議する。なお、現時点では工業および社会福祉サービスのいずれの業界においても信号は「緑」であり、特に異常はみられていない。

ランキング

新着