2024/05/07

Taiwan Today

経済

メダル83個、ニュールンベルグ発明展で4連覇

2012/11/05
小学4年生の葉其璋さん(左)は二つの賞の他、特別賞も受賞、大いに気を吐いた。指導教師と喜ぶ。(中央社)
ドイツのニュールンベルグ国際発明展で中華民国(台湾)は金メダル22、銀メダル29、銅メダル32の合計83個のメダルを獲得した。参加チームのうちメダル獲得数最多は4年連続。中学2年生の葉怡佑さんと小学4年生の葉其璋の姉弟による作品は金メダル1個、銀メダル2個、特別賞2個を獲得し、最も多くの賞を受けた。また、9歳の呉靖媗さんと7歳の呉沛誼さんの姉妹は「視覚障害者のためのバス乗車ガイド装置」で金メダルを獲得、金メダルの史上最年少記録だといえる。 今年の台湾チームの最大の特色は中学生と小学生の受賞が多かったこと。呉沛誼さんは小学1年生、呉靖媗さんは小学3年生。二人が指導教師と作った作品は、視覚障害者がボタンを押すだけで、音声でバスの路線や到着時間を聴ける他、運転手にメッセージも送れるもので、親切な設計が金メダル獲得につながった。 また、台湾南部の高雄市にある高雄日本人学校で学ぶ小学4年生、葉其璋さんは姉の葉怡佑さんと力を合わせて3作品をエントリー、金メダル1個、銀メダル2個、特別賞2個を得た。作品のうち「エレベーター認識制御システム」は銀メダルと、ドイツ青少年発明協会の特別賞の2賞を受けた。このシステムは、階層ボタンを手で押すことなく、磁気カードも使用せず、人の顔で認識するというもの。顔認識機能付き監視カメラを内蔵したエレベーターが住人の顔を記憶しているため、顔を見せるだけで自分の家の階まで運んでくれるという。 ニュールンベルグ国際発明展は世界で最も歴史のある国際発明コンクールで、ジュネーブとピッツバーグと並んで、世界三大発明コンクールとされる。今年は64回目で、34ヶ国から750点の作品が集まった。社会人部門、大学・専科学校部門、青少年部門(高校、中学、小学校)に分かれており、台湾からは109点の作品が参加し、メダル83個を獲得した。メダル獲得率は76%に達し、団体別の総合王者を4連覇した。

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