行政院衛生署食品薬物管理局は、2日から8日にかけ、台北市内で医療機器規制アジア整合化作業会議（Asian Harmonization Working Party、AHWP）の第17回年次総会（17th AHWP Annual Conference）をはじめとする一連のイベントを開催している。AHWP年次総会のほか、「2012年APEC（アジア太平洋経済協力）-AHC（APEC Harmonization Center、APEC規制調和センター）-AHWP医療機器複合製品ワークショップ（2012 APEC-AHC-AHWP Joint Workshop on Medical Device Combination Products）」、「2012年APEC医療機器審査実施基準上級ワークショップ（2012 APEC Advanced Workshop of Good Review Practice on Medical Products）」といったワークショップが予定されている。一連のイベントは、台湾の医療機器産業界において、参加国および各国医療機器管理当局者、外国人研究者の参加がすべて過去最多の盛大なイベントとなる。
今回のAHWP総会では、医療機器に関する国際機関の代表や、主務機関および産業界の専門家を規制研修の講師として招き、AHWPの施策や技術委員会の作業進度を討議する。また、臨床評価や品質管理システム、市場流通後の監督、医療機器ソフトウェアの監視などについても討論する。さらに、APECが複合製品の規制に関するワークショップを開催、日本の厚生労働省医薬食品局医療機器審査管理室の東健太郎審査官など、各国当局の中心人物が一堂に会し、産官が規制に関する意思疎通の手段を構築する。
AHWPは関係者の自発的な参加による非営利組織であり、アジアにおける医療機器規制の整合化の手法を検討し、推進するものである。また、医療機器規制国際整合化会議（GHTF）や、APECといった国際機関と協力して、医療機器規制の要件や手順、標準を検討し、世界の医療器材規制の整合化を促進している。