台湾海峡両岸経済協力委員会の産業協力作業部会は21日、台湾北西部の新竹で「第2回両岸産業協力フォーラム」を開催した。経済部は、両岸の産業協力で、中国大陸側が希望している台湾での試験的プロジェクトの取り組みついて、個別の状況をみながら双方の討議を重ねていくと説明した。
今回のフォーラムのテーマは「両岸産業協力の進展とイノベーション」。まず経済部の杜紫軍常務次長（日本の経済産業事務次官に相当）がテーマにのっとり発言した。杜次長は、「両岸の新興産業での協力を加速させる」、「両岸協力の試験的プロジェクトに取り組む」、「重要な産業における相互投資を呼び込む」といった3つの方向から両岸の実務的な協力を促進し、両岸産業協力の新たな局面を打ち出すことを提言した。試験的プロジェクトを台湾で行うことについて杜次長は、台湾に適切な場と国内産業に貢献するテーマがあれば、可能性を排除するものではないと述べた。
一方、中国大陸の発展改革委員会の張暁強副主任は基調講演を行い、「計画による指導を通じた両岸産業協力の範囲の拡大」、「園区協力をプラットフォームとした産業協力の規模効果の発揮」、「ハイテク産業主導による両岸産業のモデルチェンジ・高度化の促進」、「企業を主体とした両岸双方向投資のバランスの取れた発展推進」の4つの提言を示した。