通信・放送行政を所管する国家通訊伝播委員会(NCC)は26日、第4世代(4G)移動通信システムの商用サービス開始に向けた回線用周波数の割り当て(事業免許交付)に関し、270メガヘルツ(MHz)の帯域をモバイルブロードバンドネットワーク事業者に割り当てる方針を発表した。通信速度が下り100Mbps(メガビット毎秒)以上に達するモバイルデータ通信ネットワークの構築を目指す。
NCCによると、今回交付する事業免許について、帯域使用権の譲渡を可能にするメカニズムを取り入れ、落札業者が使用権を他者に譲渡できるようにする。このメカニズム導入は、1996年の通信自由化以降でも極めて大きな変革だ。
今回の回線用周波数の割り当てに際し、一業者が取得できる帯域の上限は、割り当てられる帯域の3分の1をめどとする。また、業者が提供するサービスの通信速度が下り100Mbps以上を確保できるよう、一業者が取得する帯域の下限を15MHz×2(上り/下りそれぞれ15MHz)とする。
NCCは今月30日、14時30分から、NCCオフィス(台北市済南路2段16号7F)で、周波数割り当てに関する説明会を開催する。