台湾出身で世界的に活躍する映画監督、アン・リー(李安)監督の最新作『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が先ごろ台湾やアメリカで封切られた。この映画のオープニングは、たくさんの動物が登場するシーンで、すべて台北市立動物園で撮影されている。動物園によると、撮影のため、動物をえさで引き付け配置したという。
動物園は、この作品について、2010年12月と2011年4月の2回に分け、動物園でのロケーション撮影が行われたと説明した。撮影の際には、「動物タレント」たちを必要な場所に配置するため、時にはえさを使って、適当な地点に導いた。撮影チームは動物園で3日間、動物たちを待ち構えたが、最終的に完成作品に収録されているのは約3分間程度。
現在、動物園は、訪れる人が映画の記憶と実際の動物を結び付けることができるよう、映画に「出演」した動物について、園内で当時のロケの過程を説明する図を掲示できないかどうか、アン・リー監督や映画会社と交渉を進めている。