2024/04/29

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経済

工業技術研究院、インテルと超低消費電力のメモリアレイ開発

2012/12/05
インテルのラトナーCTO(左から3人目)が来台し、台北市で工業技術研究院との共同研究成果を発表した。(中央社)

中央処理装置(CPU)世界最大手の米インテルは4日、台北市で台湾の工業技術研究院と共同で、超低消費電力の実験的メモリアレイ(experimental memory array)を開発したと発表した。インテルのジャスティン・ラトナーCTO(最高技術責任者)は、この成果は、メモリの3次元集積化とシステム最適化で大きな進歩につながると述べた。高密度のメモリアレイは、電力効率を高め、耐用寿命を延ばすと共にモバイルデータの統合をより速め、より高い解像度でより優れた描画機能を実現、素晴らしいモバイル体験をもたらしてくれるという。

インテルは近年、台湾で一連の産学協力に取り組んでいる。2010年3月にまず、国立台湾大学と、「インテル‐台大イノベーション研究センター(Intel-NTU Connected Context Computing Center)」を設立、昨年末には経済部技術処および工業技術研究院と提携し、3者が5年で各500万米ドル、総額1,500万米ドルを投じ、次世代メモリを開発すると発表した。

インテルと工業技術研究院は今後、超高速かつさらに電力効率の高いメモリ技術を開発し、ウルトラブック(超薄型軽量ノートパソコン)や、タブレット型パソコン、スマートフォンなどの、ウルトラモバイルデバイス(UMD)に応用する。さらに、将来のエクサスケール級(現行のテラスケール環境の100万倍)の超大型クラウドデータセンターにも利用する。

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